やりきれない気持ち
2008/10/31 Fri. 20:04 - category:犬との暮らし(空と晴)
今日も長いです。。。。
以前、しつけの依頼があり、私がとても忙しい時期で一旦はお断りしたお宅がありました。だけど、電話で話して、本当に困っていたようなので、無理して時間を作って当日伺ったお宅がありました。
私はその家で激昂しました。(こんなことはめったにありませんよ)
なぜなら
「犬を飼うことに、お父さんは反対だった」
「下の子供が欲しがったから」
「でも上の子供は、反対だった」
「自分はもうすぐ仕事を始めるので、家に誰もいなくなる」
「みんな犬を飼ってるから、簡単だと思った」
「飼ってみたら大変だから、もう手放したい」と言われたから。
どうしてもと言われて、時間作って、犬を飼う喜び、楽しみを知ってほしいから、私なりに一所懸命約2時間以上教えた後に、「手放す時は、保健所に行けばいいんですか?」という言葉を言われたんです。
「何で家族が反対していて飼ったのか?」
「仕事に出ることがわかっていて、何で飼ったのか?」
「この子が家に2週間も居て、情は移らないのか?」
「犬の命をどう考えているのか?」
「子供が欲しがったからと簡単に買い与えて、もういらないと子供が言ったから手放すなんて、親として生き物の命をどう教えているのか。子供に命の大切さをどう教えるのか」
「この子にとって頼るべき相手はここの家族であり、ここが家だ」
私が言いたいことはもっともっと数限りなくありました。。。
親兄弟と離されて1ヶ月半という若さで、このお宅に来た。(そもそもこれも早過ぎる)
そして2週間、ここで育ってきたのに・・・・。
何より私が会った時はまだまだ生後2ヶ月。
犬がこれからどうにでも育てられる、柔軟性の高い時期。
この子にとっての親は、アナタですよと説得し、
これから犬について全て教えるし、トイレも甘噛みも、何もかもきちんと付いて教えます、不安なことがあったら、電話で相談にも乗ります、絶対に手放さないでくださいと、お母さんと約束しました。
だってまだ2ヶ月ですよ。このコはどんどん良くなる!!!
その後何度も電話で相談も受け、その都度説明してきました。しかし、レッスンのドタキャンが続き、仕事が落ち着いたら連絡すると言われて、「絶対ですよ。」と念押しをしたにも関わらず、連絡が来なくなって3ヶ月。
今日留守電が入ってました。
「犬は他のお宅にもらわれました」と。
「お金、返してほしい」と。
・・・・・・・・・。
あの子にとっては、きちんと自分を愛してもらえる他の家で、これからの10年以上を暮らす方が幸せだろうから、あの子にとっては良かったことなんだけども。。。。
ここで言えない私の気持ちもたくさんたくさんあります。
私が人間を判断すべきではないんだろうけども、その飼い主さんを絶対に許せない気持ちは正直抜けません。
話は変わって、先日卒業した畠山モモちゃん。
卒業の日に、モモちゃんのお母さんに言われたことがあります。
「先生に相談した時は、本当にモモの状況が酷くて、抱けないし、足も拭けないし、噛まれるし、もう手放すしかないかなと思っていた時期でした。それが、こんなにいい子になって本当に嬉しいです。これからも、モモを可愛がって家族で暮らしていきます」と。。。。
私にはこの言葉が、ほんとうに、ほんとうに嬉しかった。
犬は、自分の飼い主を選べません。
だから、本当に、本当に、みんな犬を簡単に飼わないでください。
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※ちなみにレッスン料の返金は原則、しておりません。HPでもお知らせしている通りです。
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