避けてばかりでは何も変わらない
2009/02/12 Thu. 18:00 - category:スクール生徒紹介
「散歩中、他の犬に吠えかかる」
よくこんな相談を受けます。そういった飼い主さんにお話をうかがうと「吠えてしまうので犬に会ったら逃げる(笑)」とか「犬のいない時間帯を見計らって散歩に出る」など言う方がいます。
ミニチュアシュナウザーの増岡キビくん。何を隠そう犬に対してモーレツに吠えるコ。
キビ君の場合は、明らかな馴致・社会化不足が原因。
この場合、飼い主さんの行動が犬にどんな影響を与えているか考えてみましょう。
①吠える→飼い主が逃げる
「吠える→何だか得体のしれない犬という生き物から逃れることができる」
→この経験から、吠えるという行動をもっと強化してしまうことになります
②犬のいない時間帯に外に出る→いつまでも慣れることができない
「犬=得体のしれないモノ」「犬=今後関わらないモノ」
→いつまでも社会化や馴致が出来ず、一生犬に会う度にストレスを感じる
そう、この場合積極的に慣らしていくことが大切です。
そのためには優しい相手から始めましょう。
どうです?上の写真。犬と並んで落ち着いていることが信じられないと飼い主さんはおっしゃってました。「何でもないことなんだよ」と教えてやるのは飼い主さんの役目。
怖がった犬を下手に慰めたりする方がいますが、これはNG。
飼い主さんのいつもとは違う様子に、犬をもっと怖がらせることになります。
犬が怖がった時、何より大切なのは、飼い主さんが堂々として無視すること。もしくは、毅然とした威厳ある態度で自信ありげに「大丈夫よぉ!!!はっはっはー」と大笑いして、犬を励ますこと。
ただし、犬の吠えがどういう意味なのか、飼い主さん自身が観察をしてきちんと把握してくださいね。遊びたくって吠えている子に上記のような対応を取るのは、間違いですから・・・・(笑)。
キビくんは、まだまだこれから。トレーニングのスタート地点に立つまで根気よく時間をかけてあげる必要があるでしょう。一緒に頑張りましょうね
今日のひとこと 色黒のニノちゃんが、想像できない・・・(笑)
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