叱っているつもりが…
2010/01/14 Thu. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
人間は叱っているつもりでも、実は犬にとってはご褒美になっているというパターン、結構あるんです。
最初、くろまめ君の悩みは「散歩中、石を拾って食べる」「その石を出させようと飼い主さんが必死になるとキレる」でした。石を食べてずっとお腹に溜まっていけば、腸閉塞になって命にもかかわります。
そこで私がまず最初に確認したことは、「石を拾わずに上手に歩けているときに、きちんと誉めていますか?」ということ。つまり、飼い主さんが犬に対してきちんとフィードバック出来ているか知りたかったのです。
飼い主さんは、石を食べることを叱っているつもりでも・・・、くろまめ君からしてみれば石を食べることは「散歩中に飼い主さんから関心を向けてもらえる唯一の方法」だった訳です。
くろまめ君は、今まで正しいタイミングで誉められなかっただけで、誉められること自体は大好きな柴犬。食べ物での出せも石の出せのトレーニングも今ではこんなに上手です。
もちろん飼い主さんもきちんと誉めるようになったので、飼い主さんがやってもバッチリ!
顔をあげて上手に歩いている時、きちんと誉めてあげる練習を繰り返した結果、くろまめ君は石を拾って食べなくなりました!つまり、「石を拾う」という行為をしなくとも、「飼い主さんから関心を向けてもらう新しい方法=顔を上げて飼い主を見る」を知った訳です。
「こっちは叱っているつもりでも、犬は全くそう受け取っていない場面」、しつけで沢山のお宅にお邪魔してかなりの数で見受けられます。心当たりがある場合は、繰り返し叱っても無駄ですから、正しいフィードバックが出来ているか、人間の悪癖が出ていないか、見直してみた方が良いかもしれません。
今日のひとこと 嵐に向けて激太り解消作戦、思うように全く進まず・・・。間に合わない。
| h o m e |