歯が当たるのは、はずみ?
2010/02/08 Mon. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
レッスンをしていて、よく飼い主さんに相談されることがあります。「遊んでいて興奮してくると歯が当たります」「嬉しくなって、つい当たっちゃうみたい」等など・・・
いいえ!!!
犬は、人の肌に歯が当たったかどうか、きちんとわかっています。断言できます!
ある日のレッスン風景でご説明します。
コーギーのジョン次郎くん。
遊んでいるとこうやって思いっきり口を開け、飼い主さんに歯を当てます。
飼い主さんも弾みで当たっちゃっただけかなと思い、そのまま遊び続けます。
なので、ジョン次郎の興奮もエスカレートしてもっとカプカプ始めます。
つまり・・・
人の肌に歯を当てても、そのまま楽しい遊びが続いているため、ジョン次郎君はやめません。
そこで・・・
少しでもジョン次郎君の歯が当たったら、「イタイ!!!」と大声で言ってジョン次郎を叱らず遊ばず途端に無視して放置して、飼い主さんには部屋を出ていってもらうことを繰り返します。
するとどうでしょう?
同じ遊びをしていても、ジョン次郎君、全く歯を当てなくなりましたよ!
犬の行動に影響を及ぼすのは、そのあとに続く結果がすべてなんです。
歯を当てても楽しいことが続けば、犬は歯を当てることを止めません。仮にこちらが叱ったとしても、タイミングを誤ったり叱り方が痛みを伴うモノだったりすると、犬は防御態勢に入り噛む行動が能動的になる恐れもありますので要注意。
過去の「罰と言えども叱ることだけではありません」の記事をよく読んでみてください。
同じような例として、人の手から強引に食べ物を奪うことを考えてみます。手の中にあるご褒美を狙ってグイグイと鼻を突っ込んでくるジョン次郎くん。
ここで注意して欲しいのは、「強引に行けば食べ物を奪える」という学習をさせないことです。犬は学習したことを忘れません。その結果が繰り返されればされるほど、より一層、人の手からモノを奪う癖はエスカレートするでしょう。
・強引に行っても奪えない
・人の手から口を離して、アイコンタクトを取った方がもらえる
飼い主側が一貫性を持って、どんなときにもこれを守って対応していれば、犬はきちんと理解します。ジョン次郎君だって、見てください!手の中のご褒美を強引に奪ったりはもうしません。
俺たち犬って、飼い主さんが思ってるよりもずっと考えてるんだぜ。
「飼い主が変われば犬は変わる」って、こういうことなんですよー。
※超攻撃性のある犬や、手に恐怖心を持っている犬などは専門家のアドバイスの元、治療を。
今日のひとこと そりゃ、嵐さん達も皆お年頃。恋だってするもんさー。
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