弁別とは…トイレトレーニングで説明してみます
2010/04/26 Mon. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
弁別・・・いきなり難しい言葉でビックリさせちゃったかな?
でも、犬は弁別というコトがとっても得意な生き物なんです。これをわかり易い言葉で言えば、「犬は周りの状況や環境、物体、また人間の一挙手一投足にとても敏感で、自分の身にこれから何が起こるか常に判断している」ってコト。
あれ?もしかしてまだわかりにくい?(笑)
では、子犬を家に迎えてすぐのトイレトレーニングで、失敗を叱ってはいけない理由を弁別で説明してみます。
例えば、下記のようなコトが繰り返されたとします。
・トイレを失敗してカーペットの上でしてしまった。あなたは叱りました。
・お風呂マットの上で、粗相をしてしまった。そしてあなたは叱りました。
・目を離した隙に、ソファの陰で粗相しました。気が付かないあなた。
・目を離した隙に、キッチンマットで粗相しました。気が付かないあなた。
さて、上のような状況で犬は何を学習するでしょうか?
①飼い主が側に居る時は、オシッコをしちゃいけない
→飼い主が居る時、排泄を我慢する犬になってしまう可能性がある
→飼い主が居ない時を見計らって、隠れて排泄するようになる可能性がある
→飼い主が居る時、飼い主の見えない所へ行って排泄するようになる可能性がある
→飼い主が居る時、排泄の失敗をすると今まで無視されていたのに構ってくれると感じるかも
②飼い主が居ない時は、叱られない
→飼い主が見ていない時に排泄すると叱られない(安心して排泄できる)
→飼い主が気が付かない場所まで行けば、排泄しても叱られない
人間が叱っているつもりでも、犬には善悪の区別は付けられないんです。ただ、自分にとって危険が及ぶかどうかは判断できる。
つまり、今回のトイレトレーニングの説明で「飼い主が側にいる」という状況が弁別刺激となって、余計にトイレトレーニングがうまくいかなくなるってことなんです。
排泄で飼い主に叱られる経験が積まれるほど、「飼い主が側に居ない時の排泄は安全」「飼い主が側に居る時に排泄するのは危険だ!」という弁別を犬はするという訳です。状況を区別するとでも言いましょうか。
「トイレトレーニングの失敗を叱ってはいけない」理由、ご理解いただけたら、私も空も晴も、ついでもお父ちゃんも(笑)嬉しいです
も、弁別としての例ですね。
今日のひとこと 国立DVD、ゴージャスうちわと自分が映っていないかチェック中(笑)
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