飼い主の8~9割が無意識に与えているご褒美
2011/07/04 Mon. 14:13 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
「コラ!飛びついちゃダメ!」
「オスワリ!オスワリ!オスワリ!オスワリ!・・・オスワリ!」
「ダメっ(犬を手で払おうとする)」
でした。しかし、それをやっている間、犬たちは一向に落ち着きません。

私が指導して三人の飼い主さんにやってもらったことは、
①飛びつきや興奮には無視を決め込み顔を背けてもらうこと
②叱らずに黙っててもらう
③一番最初に落ち着いてオスワリしたコを全員で褒めるコト
するとあっという間に三匹ともこの状態になれたワケです。
飼い主さんは褒美になると思わずに無意識に与えてしまっている犬にとっての大きなご褒美とは
「視線・声掛け(こっちは叱っているつもり)・愛撫・押し返す・手で払う・・・など」です。
さすがは皆より早く入学したメルシー。引っ張りもなく上手なヒールウォーク。
犬にとって(特に子犬や人が好きでたまらないコ)
飼い主の目線・声掛け(褒めるも叱るも)・身体への接触・ちょっとした反応は犬にとって大きなご褒美なんです!だからそれを取り上げてしまうことは、犬にとって大きな罰になるんです。
何も罰って言っても「ダメ!」と叱ることだけではないんですよ。
このダメと叱る「正の罰(リードのショックや足を払うなどの加手を加える罰のこと)」。一般の飼い主さんには、強度面でもタイミング面でも余程上手な人でない限り、ほぼ無理だと感じています。
だから使って欲しいのは「負の罰」と「正の強化」。
訓練所を退職したばかりの私だったら、きっとこういうアドバイスは出来なかった・・・行動学と学習理論を学んでCPDTを取得したことで、こういうアドバイスが出来るようになりました。



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私たち人間の悪癖
パピーだけど、「負の罰」「正の強化」をわかりやすく見せてやることで、あっという間に三匹落ち着いて、褒められるという人間からの関心を得ようと頑張った結果が、今日の写真です!
犬って褒められたいし、見て欲しいの。練習中、見ていて健気で笑ってしまうほど、飼い主さんからの関心を得ようと競ってイイコになったワケだったんです(笑)


テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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