「叱る」という感覚を捨ててみる!
2011/08/03 Wed. 14:25 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング

生徒の宇田川はなちゃん。
現在夏休みで、小学生のお兄ちゃんのまさし君もレッスンに参加してくれます。
お兄ちゃんの指示で、しっかりハウストレーニングをしているはなちゃんですが、最初の相談をいただいた時は家族との関係が悪化し始めていました。

「ハウス」と言われているので、リードを引かれても出ません。エライ

8か月になった頃、最初のママからの相談では、
・家の中で好き勝手して、反抗的
・散歩中動かない
・叱ると威嚇してくる
・リードや手を噛んでくる
・気に入らないことがあると足を噛む
・要求吠えする
・家族に吠え掛かるetc.
まず最初に私が指導したことは「はなちゃんを叱るという行為を一切止めてもらう」でした。カウンセリングで、家族が叱ってっばかりいることで、はなちゃんと家族の関係が悪化していると判断したからです。
家族からいつもいつもガミガミ叱られていては、お互いストレスも溜まるもの。それにはなちゃん自身、叱られているという意識があれば、その行動を繰り返さないはずなんです。

お兄ちゃんのOKの指示を真剣に待ちます。カワイイ

叱ることと罰は、動物行動学上、まったくの別物です。
罰は、その直前の行動を減らす効果がなければ、罰とは言えません。罰と言えない「叱る」という行為、この状況では思い切って捨てちゃいましょう!
叱る状況が発生しないように、飼い主側が管理を行き届かせること。
はなちゃんの良い行動を引き出せるように、よい行動をマークして褒めていくこと。
つまり望ましくない行動と両立しない良い方の行動を褒めていくこと
はなちゃん、見事に変化を遂げています。今では家族に吠え掛かって威嚇したり、ムカついて吠え掛かることは全くありません。

今では、まさし君とこんなに仲良しです。はなちゃんも優しい顔立ち。
まだまだ勉強しなくちゃいけないコトはたくさんあるけれど、お兄ちゃんのまさし君も頑張っているし、はなちゃんも家族もこんなハッピーな笑顔で一緒に居られますように。。。




テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
[edit]
« 手からモノを奪わない犬にする(盗み食い)
家政婦は見た(笑) »
この記事に対するコメント
たまにコメントさせて頂いてます。
もちろんいつも読ませて頂いてます。
こんなブログを読むと 我が家族と愛犬の関係が最悪だった頃から
現在までを思い ちょっと涙です。
いい事 困った事まだまだ沢山ですが
愛犬も9歳半ば・・楽しい日々を増やしたいです。
ぴくわん | #HrCFHOY2 | URL | 2011/08/03 15:11 edit
先生、今日も楽しいレッスンをありがとうございました。
その上、ブログに登場してしまって…恐縮です。
名前を呼び間違えるくらい、
いつも一緒にいる息子とはなのトレーニングは、
先生のアドバイスが、まっすぐ伝わっていて
本当に心地よい時間になっています。
先輩たちに負けないようにがんばりますので、
これからも、たくさん勉強させてください。
はなのママ | #- | URL | 2011/08/03 22:52 edit
★ぴくわんさんへ
私も叱ることはありますよ。
ただ、常に気にしているのは感情的にならないこと。
怒るのではなく叱るです。
怒りを引きずっても、犬には???ですからね(笑)
せんせー | #- | URL | 2011/08/08 17:15 edit
★はなのママさんへ
まさし君、飽きずにレッスンに付き合ってくれるので毎回嬉しいです。本当にはなちゃんのことが好きなんだと思います。
関係が悪化する前に改善できて本当に良かった。
このまさし君とはなちゃんの写真、自分で撮影しておいて言うのも変ですが、とても良い写真ですね!
せんせー | #- | URL | 2011/08/08 17:17 edit
コメントの投稿
トラックバック
| h o m e |