今更ながらトイレの粗相を叱らない理由
2011/09/08 Thu. 14:41 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング

犬を飼い始めて、最初に悩むのが、トイレトレーニングかもしれませんね。
だいたいペットショップで犬を飼うと、「飼育セット」なる形式で狭いケージとケージ取り付けペットボトルタイプの水飲みを買わされるパターンも多いのかもしれません。
そして、狭いケージでトイレ半分・ベッド半分という環境で飼い始めてしまう・・・。

犬は本来キレイ好きで、自分の巣から極力離れた場所で排泄する習性を持っていますが、ペットショップで売られていた時のトイレシート上での生活環境とお家に来てからの、「トイレ半分・ベッド半分」の生活に慣れてしまうと、そのキレイ好きの習性が失われていったりします。
つまり、汚れたトイレシートの上でも平気で寝るコになったり、
ケージ内ではトイレを成功するのに、ケージから出すと失敗する
という状況が起こるようになり、よく生徒さんから相談を受けます。

昔は、トイレの失敗を叱り、その床に鼻を擦り付けるなんてヒドイ方法が一般的に言われていましたが、(信じられないことに、未だにそんな説明をトイレシートのパッケージに書いてあるものもあります。)あり得ない!!!
犬の学習理論からトイレの失敗を叱ってはいけない理由。
①排泄すること自体がイケナイことだと思ってしまう
②飼い主の前で排泄すると、自分の身に危険が迫ると考えるようになる
③②の理由から飼い主の見えない場所を選んで家具の後ろなどに隠れてする
④②の理由から、飼い主が部屋にいて見ていると排泄をしたがらない
⑤でも我慢できなくて、遊んでいる最中に漏らしちゃう
⑥室内の排泄で叱られたので、外でしか排泄しない犬になってしまう
⑦トイレ以外の場所で、排泄すると皆が注目してくれて構ってもらえると思うetc...
上に挙げた状況も、よく生徒さんから相談される内容です。

室内でのマーキング癖の修正方法とは別として、
子犬を迎えてトイレトレーニングするときには、絶対に排泄の粗相を叱ったり、大騒ぎしないでくださいね!排泄の粗相で叱られた経験を持っていたり、大騒ぎされた経験があると、飼い主が家にいるときに排泄出来なくなったり、構ってもらいたくて部屋のアチコチで失敗するコが本当に多いです。
詳しくはコチラ→弁別刺激をトイレトレーニングで考える




テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
[edit]
« ストレス
良い経験の積み重ねがパピーのしつけの鍵(歯磨きも) »
この記事に対するコメント
コメントの投稿
トラックバック
| h o m e |