社会化は子犬時代だけのものじゃない
2011/09/19 Mon. 14:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング

先日、一度だけお試しレッスンで伺った生徒さんから連絡が来ました。
「今日散歩中、小さい女のコに飛び掛かったが、噛んだのは女の子の髪の毛の部分で主人が手を入れて止めたので、幸いその女の子には怪我なく済みました。人間に対しては大丈夫と思っていたのに、こんな事があってとても怖くなりました。4ヶ月で里親から引き取った時には、犬に対しても人に対しても問題はなかったが、1際を過ぎた頃から急に攻撃的になってきたと。過去にトラウマになるような事が何かあったのではないか?」と。

こんな風に感じている方も実は多いのではないでしょうか?
1歳を過ぎるころから急に吠えるようになった
1歳を過ぎるころから、今まで大丈夫だったモノが大丈夫じゃなくなった
1歳を過ぎるころから急に他の人を怖がるようになった
1歳を過ぎるころから急に、犬に対して攻撃的になった

これは犬が大人になった証。決して急にじゃないんです。
成長につれて徐々に犬の動物としての本能の警戒心が強くなっただけ。
だから、その相談をしてきた飼い主さんに聞いてみました。
「確かに、里親の場所にる時に何かあったのかもしれません。けれども、家に迎え入れてから家族以外の人(老若男女すべて)からワンちゃんに良い経験をするようやってきましたか?家族以外の方からご褒美をもらったり、一緒に遊んでもらったり、ワンちゃんが嬉しい・楽しいと思えるような機会を作ってきましたか?確かにトラウマは気になりますが、いま過去を憂いても仕方がないので、今からワンちゃんのために出来ることを一緒に考えましょう」と。
とても真摯に受け止めてくださる飼い主さんなのでご理解いただけました。

そう、犬は動物ですから放置しておけば、成長に連れて警戒心は強くなる一方です。好奇心旺盛で柔軟な時期は子犬の社会化期間で終わってしまいます。
だからこそ!
社会化は子犬時代だけのモノじゃなく、永遠に続けてやる必要があると思うんです。家族以外の人、特に男の人や子供を怖がる犬が多いので、そういう人たちから犬に良い経験をずっと積ませてやる必要があります。
「人間に対して、警戒心を持たなくていいんだよ」と、一生教えてやりたいものです。

我が家の空は子供が少々苦手でしたので、子供が遊びに来たときは、それこそ一日分の食事を全て子供の手からあげてもらうよう5歳になった今でも続けています。
それにしても、空さんはいつも油断し過ぎなんぢゃ・・・(汗)



関連記事はコチラ
子犬の時にしつけたらそれでOK?

テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
[edit]
この記事に対するコメント
コメントの投稿
トラックバック
| h o m e |