猫追い、鳩追いに勝るご褒美ナシ(プレマックの原理)
2011/10/25 Tue. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング

こちらは先日の合同レッスンの様子。
家族で参加いただいた方が多くて、お子さんから良い思いをさせてもらったりパパ以外の男の人から良い経験をしたり、ワンコたちにとって、良い社会化のレッスンになりました。
みなさんは、「プレマックの原理」という心理用語をご存知でしょうか?
プレマックの原理を簡潔に説明すると・・・
「自主的に高い頻度で起こる行動は、低い頻度の行動を強化(増加)することが出来る」となります。
もっとわかり易く説明しましょう。

ゲームばかりして、なかなか勉強をしない子供に対して、「ゲーム終わったら勉強しなさいよ!」と言ってもなかなか勉強はしませんよね?そこで、行動頻度の高いゲームという行動をご褒美にするんです。
「勉強終わったら、ゲームしてもいいよ!」ってな具合です。

この日、ワンコたちの個性に合わせて行ったのもこの練習。
私が大好きでたまらないGRのはるちゃんに対しては、「指示を少しでも聞けたら、私の先生のところに連れてきていいよ!」

何よりもご褒美と人好きなシリウスには、オスワリしたら他の人のところへ行って触ってもらえるというご褒美。

パパ命のGRのボンボンくんは、他の人の指示が聞けたらパパのところに戻る。

人好きでおっとりしているGRのはなちゃんには一番わかり易いおやつを。

ママと家族以外はNGと思われていたジェシカちゃんには意外な一面が!他の人も全然大丈夫。吠えずにいられたら、家族が戻るというご褒美を。

ママ命のメルシーちゃんは、何よりもママがご褒美に。
つまり猫を追ったり鳩を追ったり犬の本能が求めるご褒美に勝るご褒美はないということ。
言い換えれば、猫を追ったり、鳩を追ったりする自発的に頻度の高い行動を利用して、それよりも自発的に起こる頻度の低い行動である「フセ」や「アイコンタクト」「オスワリ」「マテ」などの行動頻度を上げることが出来るワケです。

宿題が済んだら、ゲームしていいよ!遊びに行っていいよ!
オスワリしてアイコンタクト出来たら、鳩さんの近くに行っていいよ!ってなワケ。

最初はほんの一瞬でもいいんです。
でもこのプレマックの原理を使って劇的に変化した我が家の晴ちゃん。今では、鳩さんやカモさんや猫さんが居ても、一応オスワリマテが確実に出来るようになりました。



プレマックの原理は、私自身にも当てはめて実践しています。「掃除機かけ終わったら、空と晴と遊びに行く」とか「ブログ書いたら、録画してあった嵐番組を見ても良し!」とか(笑)

テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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この記事に対するコメント
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| # | | 2011/10/25 22:14 edit
★はなのママさんへ
こんにちは。
レッスンの再開、大歓迎ですよ!
合同でもマンツーマンでもどちらもママのご希望で!!!
よければ明日も合同ありますし、30日も予定しています。
ご連絡お待ちしています。
せんせー | #- | URL | 2011/10/26 12:46 edit
★はなのママさんへ
ちなみに。
はなのママさんってGRのはなちゃんですよね?
はなって名前が多くて混乱してしまいました。
GRのママさんだとすると、偽妊娠、心配していた通りになってしまいましたね。
獣医さんとよくご相談なさってくださいね!ホルモンバランスの問題ですので。では。
せんせー | #- | URL | 2011/10/26 14:05 edit
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