多頭飼い、簡単じゃない(犬は犬、油断は禁物)
2011/12/30 Fri. 12:56 - category:スクール生徒紹介

こういうことも覚悟の上の多頭飼いならば構わないのですが、「犬が一匹だと寂しいだろうから」とか「仲良くしてくれるだろう」とか簡単な気持ちでの多頭飼いは、正直勧められません。
写真は、生徒さんのジャックラッセルテリア3匹のうちの一頭。ただでさえ血気盛んなオスのジャックが3匹いる訳です。ジャックはテリアなんですよね。普段は仲良く過ごしていても、犬は犬。動物です。人間のように安心してはいけません。
7歳、6歳、4歳の雄のジャック。
恐らくは、犬同士の中の序列に微妙な変化が生じてきているのでしょう。
多頭飼いって、実はとっても難しいんです。
トレーナー向けのセミナーとかに出席しても、いつも多頭飼いの講義は超満席。
それだけ世の中には多頭飼いで悩んでいる飼い主さんが多いということでしょうね。
私が出たセミナーの集計結果では、同居犬を殺してしまったという例もありました。
1階と2階で、全く別々に飼うしかない家も、お散歩も全部別々という家もありました。
それから、犬の興奮はMAXまでいってしまう前に、飼い主さんがコントロールしないと収拾がつかない状態にもなりかねません。先日も、「最初は遊びでも、お互いの興奮度合いがアップして大ゲンカに発展することもある」と書きました。
普段はおもちゃや食べ物でも争わず仲良く過ごしているのに、あっという間に犬同士のじゃれあいから興奮のMAXを迎え、最年長のジャックを、若い2頭のジャックが寄ってたかって攻撃した結果がこれ↓です。
犬って、弱いモノを寄ってたかってヤル動物なので。。。これが現実です。 これまた痛そうです・・・(涙)
しかし!犬の本気の喧嘩に、絶対に手を出してはいけません。興奮MAXで喧嘩している犬の間に手を出すと、こんな結果が待っていることが多いです(梅ちゃんママ、本当に本当にお大事にね。)
決して犬が故意にママを噛んだワケではありません。
興奮がMAXになっていて、もう周りも何も犬には見えていないだけ。
私の経験上、犬が本気の喧嘩になったらバケツ一杯の水でもぶっかけない限り、止まりません。だからこそ、犬がだんだん興奮してきた場合、MAXになる前に興奮のスイッチを切って一旦クールダウンさせることがとても大切。
最近は、犬のカーミングシグナルを読めない犬もとても多い。だからこそ、ドッグランで自分の犬から目を離すなんてことは正直考えられません。犬は犬。動物なんです。絶対に過信は禁物ですよ!
皆が皆、仲良くできると良いけれど・・・
犬だって生き物。人間と同じように相性の悪いヤツだっている。誰とでも仲良くしなさい!なんて土台無理な話。犬は犬同士、ちゃんとした距離感を持とうと会話をしているのです。そこへ人間が「ホラ、お友達よ、仲良くしなさい!」なんて無理矢理介入するから、無駄な喧嘩も起きるのかもしれません。
犬って、無駄な争い事は避ける生き物ですからね。
争いごとを避けるカーミングシグナル
犬にしか教えられないこと
BBQと記憶力
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今日のひとこと 普通に仕事をしているので、全く年末という感じが私の中で湧いてきません(笑)が、先日録画しておいた木更津キャッツアイを見られて超幸せ~。バンビ役の翔ちゃん、ハマり過ぎ。あのドラマ、スゲー好きなんっす。DVD-BOX、やっぱ買うかな?大好きな阿部サダヲも出てるしね。
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