トレーナーの私もした失敗(笑)
2012/05/22 Tue. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング

トイプードルのANGEちゃん。本当にぬいぐるみみたいな可愛らしさ。
でも、ママは相当手を焼いていました。なぜなら、トイプードルって流行りの人気犬種ですが、実は相当頭が良いのです。頭が良いからしつけが簡単というワケではなく・・・、頭が良い分、より一層難しいんです。
犬の問題行動の治療にとって、一番大切で簡単で近道なのは、パピー時代からの予防策です。犬は1歳でほぼ成犬になってしまうのに、ついこれを忘れてしまい、犬本来の行動が出てきた時に、飼い主さんは慌ててしまうもの。
特に所有欲増大の予防対策(モノを守って、人の手に対する威嚇や攻撃を予防する)は、子犬時代から予防するだけじゃなく、成犬になってもやり続ける必要があると思います。
この日のレッスンで、「餌の食器を下げようと手を出したら、唸って噛み付いてきた」とママからの相談。今まで指導してあった所有欲の増大の予防について練習をしていたか確認するとNOとのこと・・・。
でもね、ANGEにとっては当然の行動なんですよ!だって自分の食べ物なんだもの。ANGEが大人になってきた証拠なんだけれども、予防策の練習をしておけば防げた問題行動です。
この動画では、「人の手が近づく度に食べ物が増える」「より一層おいしいモノをもらえる」「食器を取られると、さらに食べ物が増えて戻ってくる」ということを学習させています。



しかしながら、所有欲による威嚇については、私自身、空で失敗をしています。1歳まではしっかりこの練習をしていたのに、大丈夫になった安心感から2歳になるまで練習をサボりました。その結果、ある日食事中に手を出したら、「ウゥ」と言いながらフリーズ(=威嚇)されたワケです。
大いに反省しました!
そして、犬は人間社会でペットとして飼われている限り、練習を続けてやる必要性があると強く感じました。だって何もしなければ、大人になればなるほど警戒心が強くなるのは、動物として当たり前のコト。

ANGEもまだまだこれからだよ!ママと一緒にみんなに可愛がられる幸せなワンコライフのために頑張っていこうね!



しつけは一生続けるものだと私は考えています。参考記事はコチラ⇊
子犬の時にしつけたら、それでOK?
※所有欲による威嚇や強い攻撃性が既にある犬の場合は、深刻です。安易に手を出して練習しようとすると何針も縫う怪我の恐れがありますので、必ず専門家の指導の下、行いましょう。

昨日から久々にイアン・ダンバー博士のセミナー。3日間頑張ります。
テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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