行動の仕組みを考える(アノくんの場合)無視だけじゃ何も教えてないの
2021/05/03 Mon. 15:10 - category:スクール生徒紹介

MIX犬のアノくん。
出会った時は本当に小さくて小さくて、それでも吠えまくっていたアノくん。
(※出会った時の吠えは、今日説明する吠えとは目的が違うので、今回の方法は当てはまりません。)
今では私を大歓迎してくれて、ご家族とお話中もこんな風に伏せて待っていてくれます。
だけども家族のテレワーク中には、こんな風にうまく行かないと相談がありましたので、アノくんの吠えが何故起こっているのか、吠えた結果アノくんはどんなメリットを感じていて、それが行動を強固なものにしているとお話させていただきました。
例えばパパの電話会議中、アノくんが扉をドンドンと叩きます。吠えます。
最初は無視しているのですが、仕事の邪魔にもなるし耐えきれずドアを開けてもらいます。
この時、アノくんは何を学んでいるのか。

私の大好きな嵐の話に例えてみましょう(笑)
私は嵐が大好き。会いたい、もちろん会いたい。
そこでJohnny's事務所に行ってビルのガラスをドンドンと叩いてみました(もちろん現実社会では秒殺で警備員に確保されると思うのですが)。仮にこれをしつこく行った結果、ガラス越しに嵐が見に来てくれたとします。
私にとってガラスをドンドン叩いた結果、最大のメリットが起こったワケです。
(もちろん仮の話であって、現実には起こらないし、私もそこまでヤベー奴じゃないです💦)
翌日私はどうするでしょうか?きっと同じことします。
しつこく同じことをした結果、「もうしょうがないなぁ、これじゃ近所迷惑になっちゃうし…」と再び嵐が現れたとします。
もう私は確信します。「ガラスをドンドン叩けば会えるんだね!」

翌日も、翌々日も私は同じ行動をするでしょう。
仮にいつもと同じタイミングで嵐が現れなかったら、イライラしてきて、より激しくガラスを叩くか、助走をつけて体当たりするかもしれません。その結果、嵐が現れてくれる。
こうなるのは、犬も同じ。
だから、諦めるまで無視するって、相手にものすごくストレスを与えて、かつ行動を大胆にしちゃうんです。

アノくんに学んで欲しいことは、「吠える」「ドアをドンドンする」以外の行動でパパと対面して欲しいのです。そのためには、その行動が起こる前にアノくんの願いを叶える必要があります。
最初の動画のように、「アノくんが飛び付く前」「吠えていない状態」でアノくんの願い(食べ物と関心)を与えます。そしてそれを瞬時に高頻度で与えていきます。
大事なのは、瞬時に高頻度でです。次の吠えや望ましくない行動が起こる前。
すっごく難しいかもしれないけど、最初にこれを繰り返すことで犬は別の行動(人にとっても望ましい形)で願いが叶うことを学習します。無視だけじゃ、ダメなんです。
https://www.instagram.com/p/CHfrQheJu-y/
(食事の準備で吠えていた我が家の風ちゃんについて)
学習した結果、私はきちんと嵐のファンクラブに入り、会報誌やFC限定盤のDVDなど購入する権利などのたくさんのメリットを得て、時たまライブに当たって、最大限のメリットを享受した結果、ガラスをドンドン叩いて捕まることなく今に至るワケです(笑)
もちろん、アノくんが心地よく休めるように、疲れてもらう工夫も必要ですので電話会議前には、こんな遊びも取り入れてもらうことにしました。これも大切なこと。
家族で真剣にレッスンを受講してくださってありがとうございます!アノとはフランス語で輪を意味するそうです。名前の通り家族を繋ぐ輪になっていますね!




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