犬にとってのご褒美って?
2008/09/10 Wed. 18:50 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
先日、珍しく生徒さん2組で合同レッスンをしました。お互い抱えている問題の良い練習になると考えたので、やってみました。とってもわかりやすくうーママさんのブログで紹介してくださっているので、みなさんどうぞどうぞ見てみてくださいねとっても楽しいブログです!
卒業生の柴犬、ちえちゃんにも参加してもらい、とっても楽しいレッスンになりました!
さて、今日のお題はワンコにとってのご褒美です。
皆さんはご褒美というと何を想像するでしょうか?おやつ?誉め言葉?遊び?
いいえ、それだけではありません。
例えば「飛び付き癖」。飛び付いた結果、相手の方が顔を見て笑ってくれて、ナデナデしてくれたらそれは十分ご褒美となります。この経験が、犬の飛び付きという行動を強化させちゃいます。
他にも、犬が静かにしている時は無視して誉めないのに、褒められないからつまんなくなってイタズラを始めた犬を見て、飼い主さんは急に反応して「ダメでしょ!」なんて言ったりする。実はこれもご褒美。犬の視点から見れば、人間が叱っていようがいまいが「飼い主さんの関心を得る」というご褒美を手に入れている場合があります。と、いうことは・・・・。このイタズラという行動も強化されちゃう可能性があるってこと。
他にも、玄関に人が来た。知らない人だし怖いし自分の縄張りへの侵入者は追い払いたいから吠えてみた。そうすると犬の意図とは関係なく宅配業者や訪問者が偶然にも用事を済ませて家から去っていく。そうすると、ワンコにとってはこれもご褒美となります。だって、「(吠えた→いなくなった)=吠えれば侵入者は追い払える」という図式がワンコの中でできる訳です。この場合のご褒美は「訪問者が去ること」です。ということは、チャイムが鳴ったらワンワン吠えて威嚇するという行動が強化されちゃう可能性があるってこと。
※ただし、来客が嬉しい場合の吠えはこれとは別になります。
人から見れば、ご褒美とは思えないことでも、犬から見れば十分ご褒美になりうる訳です。そして、行動の結果、ワンコの望ましい状態が得られたなら(ナデナデ・飼い主の関心・訪問者が去ることなど・・・)、その行動を犬は学習し強化していってしまうのです。
まさか!と思うようなことがご褒美になっている場合もあります。まずは自分の犬をよく観察して、「この子にとってのご褒美が何なのか」、きちんと飼い主さんが把握することが、しつけへの近道だと思いますよー。
今日のひとこと:二宮くんの名前、和也はカズヤじゃなくってカズナリって読むんだよ
覚えてね。
テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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この記事に対するコメント
そうか「かずなり」ですね。うーに教えます。
ところで、レッスンの話ですが(嵐が先かいっ)、うちは共働きで散歩の時間も遅めでまちまちなので、ワン友達って本当に出来ないんですよ。だからああやってワンちゃんと暮らしてる人と触れ合えて、しかもそれが同じレッスンを受けている人達となると、刺激もあって励みにもなって楽しかったです。
おかげで、月曜日までのうーちゃんと、昨日からのうーちゃん、別犬ですよ!まじで(笑)。
うちは遊んであげるのが最高のご褒美の気がします。外でも一緒に遊べるオモチャを買って、役立てようかなって思いました。
うーママ | #- | URL | 2008/09/10 22:34 edit
訪問者の話、とても参考になりました。
唸ったり、吠えたりした時、まろんが一番嫌がる出来事を起こして「吠えても無駄だよーん♪」と思わせる努力を試み始めました。
うーママさんのブログ・・とても楽しいブログですね
まろんかぁさん | #- | URL | 2008/09/11 09:49 edit
★うーママさんへ
そう、かずなりです。うーちゃんに教えておいてね(笑)。
そうだね、うーちゃんは、ボロタオルで遊ぶご褒美がハウストレーニングにも役立ったしね。犬は飼い主次第。頑張るのだ!!!
これからも合同レッスンは増やすつもりです。
★まろんかぁさんへ
訪問者の話、しておいてよかったです。カンファレンスで成長した私をお見せできたでしょうか?(笑)。
飼い主さんにわかりやすい指導、模索していきます。
うーちゃんとも会える日ができると良いですね。
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