犬は大丈夫!の罠
2009/05/18 Mon. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
毎回毎回、口を酸っぱくして言ってきている犬の社会化。
一頭飼いはもちろんのことなのですが、多頭飼いの場合、大きな罠があります。
2頭目の犬を飼って、先住犬との相性も良かったら、それだけで安心してしまう場合があります。「先住犬と仲良く遊ぶし、一緒に走り回るし、このコはもう犬への社会化はOKだわ!」と思ってしまうわけです。
ところがこれは大きな間違い!写真を紹介しながら説明します。
ちょっとわかりにくいかもしれないけど、写真の中には犬が3頭います。
左側のまろん君(1歳)、中央奥にいる白いワンコのくりーむちゃん(3ヶ月半)は同じ家のワンコ。右側は別の家で飼われているバロン君です。
実はこの写真はくりーむちゃんに興味を持ったバロンくんの間に、まろんが割って入って、バロンに威嚇し、くりーむを助けたような場面です。
まろんに助けられたくりーむは、そそくさと逃げていく場面です。
今のまろん君は騎士(ナイト)気取りで、くりーむに近づくワンコを追い払います。
これって、すごく微笑ましく思えるじゃないですか?
ところが!実はこれをされるとくりーむは犬に対する社会化ができなくなります。
いつも慣れているお兄ちゃんのまろん君以外遊べなくなるのです。
そしてナイト気取りでまろんが助けてくれちゃうもんだから、他の犬に対する恐怖心が助長されていきます。そしてこれが繰り返されれば繰り返されるほど、他の犬が苦手になっていく訳です。
この日、くりーむはバロンくんと接触すらしていないのに、バロン君が近づくだけで大袈裟に「キャウゥーン」と悲鳴をあげてバロン君を怖がっていました。その悲鳴を聞いて駆け付けるまろん君の繰り返し。
お兄ちゃんに見守られて、余計におびえた様子を見せるくりーむ。。。
まろんが他の犬を追い払って、くりーむを守ろうとする姿勢は、人間から見ると確かに微笑ましいんですけど・・・。だけど、これはくりーむの自立を妨げる大きな原因となってしまいます。
これが多頭飼いでよくやってしまう、「家以外の子とは遊べない。家以外の子が近付くと唸る、吠える。家以外の子には怯える」という失敗です。
人間だって、成人になるまで兄弟以外の子供と遊んだことがなければフツーじゃなくなるのは当然のことですよね?ワンコだって、これと同じことです。
まろんくんブログでもこの件は紹介されていますよ。まろんかぁさんは、今くりーむの自立に向けて色々工夫されているので、応援してあげてね!
今日のひとこと Around ASIAのライブの相葉ちゃんの髪型が一番好きです。
テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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この記事に対するコメント
せ、せんせーいつの間に・・そんな写真を・・(汗)
昨日もパピーパーティーへ行ってきましたが、やっぱ自分から近づかない、遊ばない・・
全然様子も違う・・
これが本当のくりーむの姿だと思いました・・。
もっともっと別行動をさせねば・・
来週もパピーパーティー行ってきまーす!!
まろんかぁさん | #- | URL | 2009/05/18 18:35 edit
そうなんですね~。
まろん君のブログで、別々に行動したときのくりーむちゃんの記事を読んで、初めてそうなんだって知りました。
KONAママさんも、朝の散歩だけは別々に行ってるって書いてありました。
多頭って「もう1頭いるから犬にたいする社会化は簡単」って思い込んでましたが、むしろ大変なんですね。
大きくなって落ち着いてくると、空晴ちゃんみたいに、とてもいい感じになるんでしょうが、そこまでの道のりの遠さを感じました。
みんな、がんばって~~~!
応援してるじょーーー!
うーママ | #- | URL | 2009/05/18 22:33 edit
やっぱり色々大変なんですね!
多頭飼い・・・ 憧れますがほんとしっかりとみてあげられる自信がないとなかなか難しそう。
夢はモモの子どもですが、う~ん、まだまだ先になりそう。
っていうか実現するのか??
まろんかぁさんさん、頑張ってくださいね♪
モモP | #- | URL | 2009/05/19 21:09 edit
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