転嫁攻撃性についてご存知???
2009/05/25 Mon. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
今日のネタと写真は関係ありませんので予めご了承を。
さて、皆さんは転嫁攻撃性という言葉を聞いたことがあるでしょうか?



転嫁攻撃性とは、噛み付きの抑制をどれほど訓練された犬でも、普段温厚な犬でも、飼い主を信頼している犬でも起こりうる攻撃性です。
わかりやすく言えば、骨折している犬を助けようと思って手を出したら噛まれたとか、何かとってもビックリすることがあって、犬がパニックを起こしている時に近付いたら噛まれたとかそんな感じ。
つまり恐怖心や痛み、不安な気持ちが最高潮に達した時、どうしていいかわからず、思わず目の前にある物体を噛んでしまうという訳。完全なパニック状態なんです。
だから、その物体は、飼い主の手だろうが棒だろうが、他人の手だろうが、訓練士の手だろうが、他の犬だろうが、関係ないんです。「ただ目の前にあった」。それだけのことなんです。
この場合噛まれた人や犬は、ただただ運が悪かったとしか言いようがない。交通事故に遭ったようなものです。なぜならこの状態の犬は、噛む対象物を選んでいないからです。訳がわかっていない状態。
行動学上の言葉で言えば、
「実際の攻撃対象に何らかの理由(物理的な障害)があって近づけない時に、そばにいる無関係の人・犬・モノに対して行われる攻撃であり、行動を制御することは難しい」となります。
だから、この転嫁攻撃性が起こった時に、犬を叱ったり責めたりすることは無意味で、とても筋違いな話。逆にその恐怖心から恐怖関連攻撃が持続してしまう恐れがあります。転嫁攻撃性を起こした犬を責めたり叱ったりすることほど無意味なことはありません。誰が傍にいたって、誰がリードを持ってたって、同じことなんです。
運が悪かったと思って、とにかく犬が落ち着くまで待つしかありません。こういう犬の攻撃性も、犬を飼っている飼い主さんなら当然のこと、犬を飼ってない方も知っていた方がいいと思いますよー。
今日のひとこと ニノちゃん主演舞台。何としても当選したい。したい。したい。。。
テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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この記事に対するコメント
そっかあ。噛まれた状況が、犬がパニック状態だったのかどうかって、ちゃんと判断してあげないといけないんですね。人間も「噛まれた!」って思ってパニックになってる場合ではないのです。
犬を飼ってる人だけじゃなくて、飼っていない人も知っていて欲しいことって、沢山ありますね。
最初にうーちゃんの写真で、は!!っとしました。
ちょーーーー「おじーさん」顔(涙)
こういうおじいさんいますねえ。
うーママ | #- | URL | 2009/05/25 23:55 edit
「転嫁攻撃性」まろんもその気がありそう。。
人間がパニック状態に陥ると同じように、犬にもそういった行動をする事があるんですね。
色々と勉強になります。
まろんかぁさん | #- | URL | 2009/05/26 15:52 edit
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| # | | 2019/01/06 10:47 edit
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