パブロフの犬
2009/10/03 Sat. 18:36 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
皆さんもよく知っているであろう、この言葉。専門用語では「古典的条件付け」ともいいます。実は科学的にも色々研究されつくされていて、とぉ~っても奥が深いんです。しつけの基礎の基礎といってもいいかもしれません。
クリッカーもそうだし、犬がご飯の食器の音でウキウキしちゃうのもコレです。
通常よくしつけで使われるオペラント条件付け(ex.吠えなかったらご褒美、オスワリしたらご褒美など)とはまた別の手段です。何よりも大切なのは!この上の図にあるような「ベルの音」と「お肉が出てくる」順番。
図、下の段の2方法では、犬にとって全くベルの音が意味をなしません。
つまり・・・
「ベルの音」→その後に「お肉が出てくる」という順番があるからこそ、ベルの音で犬がヨダレを垂らすように条件づけされた訳です。
「いいこだね~」「偉いね~」「上手だね~」などの言葉は、ご褒美よりも先でなくてはなりません。何故ならご褒美の後に誉め言葉をもらっても、その言葉は犬にとって意味をなさなくなるからです。
「褒め言葉」→その後に「ご褒美が出てくる」という順番があるからこそ、ワンコは誉め言葉でテンションが上がるようになるわけです。
もちろん、天罰などの罰を使う際も同じこと。
天罰よりも先に「ダメ!」とか「イケナイ!」という言葉が出ることが繰り返されて初めて、その次の天罰と「ダメ」や「イケナイ」の言葉が結びついて、「ダメ!」や「イケナイ!」という言葉が犬に通じるようになるんです。
だからご褒美をあげた後に、いつまでも「偉かったね~、上手だったね~」と過去形で誉めていても、実はあまり意味がありません。まぁ、この「誉め言葉とご褒美の条件付け」されていることが大前提での話なら、あり得ますがね。
犬は決して言葉そのものを理解している訳ではないですからね。
(犬の脳科学により証明済)
以前生徒のうーちゃんのブログでコメントを書かせていただいた通り、犬は何かと何かを結びつける天才なんですよ、本当に。私も自分の犬と暮らしてて、お前たちどんだけしっかり見てるんだ!?って怖くなる時があるくらいよ(笑)
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今日のひとこと 今日は顔がニヤけて仕方ありません。名古屋ドーム、当たった
テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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