「犬と猫と人間と」見てきました
2009/11/21 Sat. 12:50 - category:犬との暮らし(空と晴)
先日、生徒さんから教えてもらった「犬と猫と人間と」という映画を見てきました。
犬や猫の殺処分を少しでも減らしたい。現状をたくさんの人に知ってほしいと、とあるおばあさんの依頼から制作が始まったという、ドキュメンタリー映画です。
確かに目を背けたくなるような映像や、深い憤りで吐き気を感じるほどの感情も湧きましたが、それでも見て良かったと思います。前向きな犬や猫の微笑ましい姿もあり、落ちた気分だけで終わるような映画でもなかったので、これからの自分を考えるきっかけにもなりました。
イギリスに行っていた時に見学に行った「Battersea Dog Home」が出てきたり、愛護団体で問題行動の修正に取り組むトレーナーなども数名登場し、とても興味深く見られました。
戦時中、犬は贅沢品として献納の義務があったと。
映画内でとある獣医さんの語った一言も、動物愛護センターで殺処分を担当している職員の言葉も胸に沁み入りました。殺処分担当職員は決して犬猫が嫌いな訳ではない。むしろ、大好きな人たちだ。
「犬猫を処分する側の人間が犬猫嫌いな人たちだったら、彼らは本当にモノになってしまう。だったらせめても犬猫を愛する自分の手でその役割を果たしたい」と。
「動物愛護」を声高々に訴え、保健所や保健所の人だけを責めるのは筋違い。以前にもブログで、「犬を飼わないでください」「ペットブームの行く末」という内容を書きましたが、悪いのは、私たち飼い主の無責任さ。
処分されるために生まれる命なら、最初から避妊・去勢をしていれば犬も猫もあんなに悲しい思いはしなくて済んだはず。
仔犬の頃から、飼い主自身が犬を学んで人間社会で他人に迷惑をかけないようにしつけをして、人間が大好きになるように仔犬の頃からきちんと飼い主自身が予防策を徹底していれば、あんなに悲しい不信感に満ちた目をした犬にはならないのに・・・。人間を敵対視して、触れないほどに威嚇するようになった犬には何の罪もない。そう育てた飼い主が悪いのに。
私は、どんなことがあっても空と晴に責任を持つよ。
そして犬たち自身が愛してやまない家族に捨てられないように、トレーナーという仕事でお手伝いが出来ることで、殺処分を減らすために私が彼らにしてあげられることが少しでもあるはず。


ホノルル動物園に世界で最も恐ろしい動物の檻があって、覗くと正面には鏡が張ってあるそう。映画の「沈まぬ太陽」にもそんなシーンがあった。実は同じもの、私は確か井の頭公園の動物園でも見た記憶がある。
まだ今よりも若く、その時はあまり深くは感じなかったけど、今ではそれは真実だと思うし納得できる。人間は犬や猫や他の動物とは違って、本当に強欲で身勝手で恐ろしい生き物だ。でも残念ながら私もそんな人間の一人。それをまず受け止めなくてはいけないよね。
映画後帰宅したら、この有様。なぜか予感はあったけど、これも可愛い犬の感情表現。
今日のひとこと 私には映画も嵐も音楽も本もあるけど、空と晴には、家族と遊びしかないものね。だから私は君たちの笑顔が出るように頑張るって約束するよ。
この記事に対するコメント
目は口ほどにものを言う,というけれど… 映画の中の犬や猫たちは,身勝手な私達人間に たくさんのことを語ってくれていましたね。
先日100歳になられた詩人の まど・みちお さん(「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」の作詞者です)が,
「…人も,ゾウも蚊も,タンポポもコップも,みんな同じようにこの宇宙に生かされている…」と言うのを見て,こういう謙虚さ,大切だな,すごいな,と思いました。
私は,ちえと暮らすようになって,前より少しは‘まし’になってるかしら?ちえさん,どうですか?
…えっ,まだまだ!? だよねぇ
野田ちえ母 | #- | URL | 2009/11/21 23:46 edit
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