「出せ」をしたくないにも訳があるpart2
2010/09/01 Wed. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
その理由は簡単でした。
ボールを出せと言って、長太郎くんがやっと離す
→お母さんは「おしまい!」と言って長太郎君の出したボールをすぐに片付ける
ということだけを繰り返していたからでした。
つまり長太郎くんの頭の中では、
ボールを出す=楽しい遊びが終わるという図式ができていたからです。
だから、「長太郎くんがすぐにボールを離したら、すぐにまたボールを渡してやる」ということを繰り返してやってもらうよう指導しました。
そしてさらに、すぐにボールを離さないときは、15秒から30秒のタイムアウトを取り、一旦遊びを取り上げるという罰を与えるように練習。
ここで言う罰とは、決して叱ったりショックを与えたりする罰ではなく、「楽しい遊びを取り上げるという負の罰」になります。この負の罰。一般の飼い主さんのもっとも苦手とするところかもしれませんが、実は犬への効果は絶大です。
その結果、長太郎君はこんなに簡単にボールを離してくれるように変身!!!

今回長太郎くんに理解させたこと
・ボールを出したからと言って遊びが終わるわけではない
・ボールを出したほうが、再びボールを渡してもらえる
・ボールをすぐに渡さないと、一旦楽しい遊びが中断する
・ボールをすぐに出すと、楽しい遊びはすぐに手に入る
犬を叱って無理やりボールを取り上げたりするのではなく、きちんとした犬の学習理論や行動心理に基づいてトレーニングを進めた方がより効果的かつストレスフリーな練習ができるんです。(詳しくはCPDTを)



「出せ」したくないにも訳があるpart1も良かったら見てね!

テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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