飼い主のオイデで来ない…
2010/09/28 Tue. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
これは飼い主さんをナメている訳でも、馬鹿にしている訳でもないのです。
理由は二つ。
①犬が無関係性の学習をしてしまっている
②犬の行動を強化するに値する強化子、つまりご褒美(食べ物とは限らない)を使えていない
トレーナーが呼んでも来るというのは、たまに会うトレーナー自体が大きな強化子であることと、トレーナーの犬への態度に一貫性があるからです。 あとは犬へのフィードバックのうまさ。
行動心理学の中に「無関係性の学習」という言葉があります。
それは、行動の定着化の練習をきちんとしていないままに「オイデ」を繰り返してしまい、犬が「オイデ」の反応をしない状態を長く続けてしまったことで、「オイデという言葉は自分には無関係なモノ」という学習をしてしまうのです。
外では明るいのに、なぜか家の中では暗いルナちゃん。その行動も変えていきたかったので、新たにクリッカーを始めることにしました。まずは手始めに、菜箸へのチュッから練習。
オイデの言葉に反応しなくなったルナちゃんの行動を変えさせるために、クリッカーを使って「呼び戻し」を教え直すことにしました。コマンドも、無関係性の学習をしてしまっているオイデはやめて、「come」に切り替えました。
新しい行動の定着化を図るために、強化子も強力なモノを使いました。行動の理解が始まった時点で、さっそくご褒美を減らす手順も忘れずに入れていきます。ご褒美を減らす手順はすぐに始めます。そうしないと、今後褒美を減らすことはおろか、行動の定着化を図ることが、余計に難しくなるからです。
あとは、少しずつ誘惑刺激を増やしてプルーフィングしていくことが不可欠です。ルナちゃん、お家の中で明るくなってきたそうです。これからは、さらに吠えろ!とシーッを一緒に覚えるように練習して行こうね!




テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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