罰ってなんだろう?
2010/11/18 Thu. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング

皆さんは『罰』という言葉を聞くと、どんなことをイメージするでしょうか?
痛いこと?怖いこと?ビックリすること?
いいえ、そんな単純じゃないんです。今日は『罰』という言葉の意味を考えてみましょう。そもそも罰とは、「それが与えられる直前の行動の頻度を下げたり、将来的にその直前の行動を起こらなくしていくもの」という意味です。

つまり『罰=痛いもの、怖いこと、ビックリすること』だけではないのです!
飼い主側が、問題行動と思っているその行動をやめさせようと、叱ったりリードをショックしたりしたとしても!その結果、直前の犬の問題行動の頻度が下がらない、一向に止めない場合は、それは罰とは言えません。
はっきり言って、無意味です。

飼い主側は罰と思って叱責しているつもりでも、その直前の問題行動を一向に止めないのであれば、もしかしたらその叱責は犬にとって、ご褒美(強化子)になっている可能性があります。
だったら、リードのショックやイケナイ!と叱るよりも、負の罰を使った方がいい。負の罰といえども特別なことを犬にする訳ではありません。負の罰とは、「犬にとって嬉しいと感じることを、取り上げてしまうこと」。
負の罰について詳しくはコチラ→罰と言えども叱ることだけではありません
→出せをしたくないにも訳があるpart2

罰って言葉、耳にするとイメージが悪いですが、本来の意味は「それが与えられる直前の行動の頻度を下げたり、将来的にその直前の行動を起こらなくしていくもの」です。
罰のつもりで自分の行っていることが、きちんと効果を上げているのかどうか見直してみる必要がありますよね?もし、その問題行動の起こる頻度が全く変わっていないならば、今やっている罰はやめて正の強化と負の罰を試してみるべきです。




テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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