改善には悪化がつきもの(長期的な視野を)
2010/11/27 Sat. 09:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング

以前にも「消去バースト」という言葉で解説をしたことがあります。
行動を修正する=その行動を消去していく
ということは、今までの飼い主さんと犬の間のルールをいきなり変更するということ。
今までのルールが変わった時、簡単には諦められないのが犬の気持ち。

でもね、これって犬だけじゃないんですよ。
人間だって同じこと。
例えば・・・ジュースを買おうとした時、自販機にお金を入れてボタンを押してもジュースが出てこなかったら?
私だったら、ボタンを何回も押したり、連打したり、ゆっくり押してみたり、今度は強く押してみたり、自販機を叩いてみたり色々なことをするでしょう(笑)だって、今まで自販機と私の間のルールでは、お金を入れてボタンを押したらジュースが出るってルールだったんですもの。

犬だって、もちろんそう。
今まで以上に引っ張ってみたり、吠えてみたり、噛んでみたり、それが本当に無駄なことだとわかるまで、色々試して飼い主さんを戸惑わせます。
自販機の問い合わせ先に電話して返金してもらうとか、ジュースをもらうとか、別の行動(別のルールに従う)を取るまで、なかなか諦めないのは人間も同じ。
その行動が無駄だとわかるまで、3歩進んで2歩下がるの繰り返しです。

3歩進んで2歩下がったって、長期的な視野で見れば犬の行動は、改善に向けて着実に前に進んでいることをお忘れなく!!!




テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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