一貫性のなさは強烈なご褒美になる!
2010/11/29 Mon. 18:00 - category:しつけ教室・訓練・トレーニング
では、私は何故ここまで口うるさく一貫性と言うのでしょうか?
それには、ちゃんとした理由があります。
一貫性のなさ(=飼い主側の「ま、いっか」)は、犬にとって強烈なご褒美となるから。
人間の例でお話します。
前回に続き、今日もジュースの自動販売機でお話をします。
人間と自動販売機の間のルールでは、通常、「お金を入れないと何も出ない」という決まりがあります。これが一貫性です。
しかし。
もしも、なんとなぁ~く自販機のボタンを押してみたら、たまたまジャラジャラっとお金が出てきたとします。つまり、一貫性のなさで、強烈なご褒美を経験した訳です。
たまたまでも、この経験をした後、その人はどうするでしょうか?
他の自販機も押してみたくなりませんか?
たまたまであれ、偶然であれ、自販機を押してお金が出てきた!なんて経験をしたら、今までの人間と自販機のルールを無視して、お金を入れずにボタンを押してみたくなりませんか?



こう考えると、犬の気持ちもわかるでしょう?
問題行動を止めさせようと、その行動を消去していくとき、偶然でも一貫性がなくなることで、犬は強烈なご褒美を受け取ることになり、その行動を消去することは、より一層難しくなるのは、こういう理論なんです。
次回は、この反対として、行動を強化する方法をお話します。

テーマ: ***行動学による犬のしつけ・トレーニング・訓練*** - ジャンル: ペット
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